1995 – Nothing But The Blues Japan Tour
01-Oct-1995 Yoyogi Olympic Pool, Tokyo
02-Oct-1995 Yoyogi Olympic Pool, Tokyo
03-Oct-1995 Yoyogi Olympic Pool, Tokyo
05-Oct-1995 Yoyogi Olympic Pool, Tokyo
06-Oct-1995 Yoyogi Olympic Pool, Tokyo
08-Oct-1995 Osaka Castle Hall, Osaka
09-Oct-1995 Osaka Castle Hall, Osaka
11-Oct-1995 Budokan, Tokyo
12-Oct-1995 Budokan, Tokyo
13-Oct-1995 Budokan, Tokyo
personnel
Eric Clapton (Guitar, Vocals)
Andy Fairweather Low (Guitar)
Jerry Portnoy (Harmonica)
Chris Stainton (Keyboards)
Dave Bronze (Bass)
Steve Gadd (Drums)
Roddy Lorimer (Trumpet)
Tim Sanders (Tenor Sax)
Simon Clarke (Baritone Sax)
ブルースカバーがセットリストの約半分を占めた93年暮れの来日公演を足掛かりに、翌94年初頭の恒例のロイヤル・アルバート・ホールではさらにブルースナンバーが充実。その多くが同年秋にリリースされた全曲ブルースカバーの力作「From the cradle」にも収録されている。そしてその勢いのまま北米を皮切りにした大規模なブルースツアーに突入して行く。10月で北米の各アリーナをめぐり、翌11月には全編ブルースカバーというライブ内容を反映して、シカゴの”The Legends”やニューオリンズの”House Of Blues”などのクラブツアーを敢行。そして翌95年は欧州ツアーで幕を開け、夏には再びの北米ツアーを経て、同年暮れにブルースツアーの総締めくくりとして来日。つまり約2年もの間、EC自身のルーツであるブルースと真摯に向き合ってきた後の来日であった。どの曲にも崇高な緊張感が漂い、ECのプレイはまさに円熟の極み。その神がかった1音1音が突き抜けるように会場に響き渡った。ドラマーに屈指のファーストコールであるSteve Goddを擁したバンドもその熟練の技と一体感でECを支えた。Richie HaywardとAndy Newmarkという2人の暫定ドラマーを経て、やっとECの念願だったSteveが参加。その熟達したヴァーサタイルなドラミングで、以後ECバンドの常連となって行く。公演地が東京と大阪の2都市のみというのは、初来日の74年と今ツアーのみ。セットリストはほぼ固定されていたが、日によって「Double Trouble」「Early in the morning」「Groanin’ the blues」が入れ替わり、複数回足を運ぶマニアなファンにとっての”お楽しみ”となった。”アンプラグド特需”でECを聴くようになった”にわかファン”にとっては退屈極まりない内容だったかもしれないが、このツアーをベストステージと推すコアなファンは決して少なくない。
公開日:
最終更新日:2016/01/16